東京司法書士会三多摩支会

menu

blog

司法過疎対策委員会の記事

小平市 小川公民館での講演会その1

小平市 小川公民館での講演会その1

任意後見契約から見た死後事務委任契約

2024年4月25日。小川公民館終活講座。

参加者は17名。スタッフ2名。後見の紙芝居の作者が講座を行った。内容は、任意後見制度の仕組みとその他判断能力や体力が衰えたときに利用できる法的な制度について。年を重ねて体が動かなくなったとき、認知症になったときにどのような対応ができるのかを説明した。任意後見の理解のために法定後見との比較、後見制度改革、自ら体験した後見事例を紹介しながら任意後見を解説。そのほか、任意後見のリスクとして後見人候補者が本人より先に亡くなってしまうこと、任意後見契約はしたけれど必要になっても効力が生じないことがあることを提示。またこれらのリスクヘッジとして、個人ではなく死亡しない法人を後見人にすることや見守り契約、任意代理を任意後見とセットで契約しておくことができるということを説明した。その他、任意後見は生きている間だけのものなので死後の事務管理については死後事務委任契約があるということを付け加えた。一通りの説明のあとは質問を受け付けた。質問では任意後見人となる信用できる人を探すのが難しいので誰がよいのか保証してくれるところはないかというものがあった。以前にも似た質問があった。また、後見人とのトラブルを防ぐためにも、利用者の方で後見制度を理解しておけば、「本人のため」の制度という観点から、後見人などが理不尽な行動をした場合に抗議できるのではないかという見解も披露した。